「西洋占星術」。もっとも有名かつ身近な占星術ですね。
黄道一二宮に暦を当てはめて、太陽の位置で属する星座を見てゆくと言うもの。場合によってはひとつの星座に「上旬・中旬・下旬」の3分類を付け加えたりもします。
この黄道一二宮は獣帯(ゾディアック)と呼ばれ、4つの元素属性と3つの行動属性を以て分類されます。有名なグランドクロスの現象はこのうちの行動属性によって規定されます。
「西洋占星術」には運動宮、不動宮、流動宮の3タイプがありますが、世紀末気分を盛り上げた例のグランドクロスは「運動のグランドクロス」だったのです。
この「西洋占星術」はメソポタミア発祥からエジプトやギリシアでの洗練を経て継承された、ある意味正統なシロモノですが、その歴史は禁令と弾圧の繰り返し。
魔女狩り以前の魔術禁止令発布によって命を落とした占星術師は数知れず、その禁令も教皇庁はもとより、時の権力者や王侯によっても個別に行われたりもきました。
その一方でかのノストラダムスのようにカトリーヌ・ド・メディチのような超権力者に愛顧されてぬくぬくと暮らした人もあったりと、当たり外れの烈しい職業だったのです。
この「西洋占星術」を大きく分類しますと、
・誕生占星術
(相談者の誕生日のホロスコープから先天的に付与された運命を読む)
・ホラリー占星術
(相談された事件の発生時点もしくは相談された時間のホロスコープから占う)
・国家占星術
(国の状況を占う。作成されるホロスコープは通例ではホラリー占星術に類似)
・社会占星術
(国よりも広域の社会情勢を占う。作成されるホロスコープはホラリー占星術に類似)
こんなとこでしょうか。