月が天球を1周するのにかかる時間は約27.3日なので27宿はそこから算出されています。ですが、約27.3日ということで天球上の暦のための定点は、28宿・27宿どちらでもよいともいえます。
なので、例えばタイッティリーヤ・サンヒターという書物では27宿、B.C.1000のアタルヴァヴェーダでは28宿となっていたりします。28宿の場合はアビジト牛宿が追加されています。
しばらくして西洋占星術が伝わってその影響をうけることでインド星宿は黄道上の帯のような部分をさすようになり、合わせて27宿が定着したといわれています。
しかしそれが仏教の僧が中国に持ちかえって漢訳される際、中国独自の28宿と対応して訳されたので、中国に伝わったものは28宿になっている。
インドでは27宿は日を表すものとされ、それぞれの宿(日)には吉凶があると考えています。
27宿占星術は、まず満月のいる宿名を計算し、その月名が基点となります。
それから1日ごとに1宿、月が移動していくものとなっています。
新月から満月まで15日が白、満月から次の新月までが黒と、2パートに分かれ、それぞれに意味を持ち吉凶を見られていました。