誕生石の起源
その昔、「善の神」と「悪の神」が、世の中を支配すべく戦いを繰り広げていました。当然、誰もが、幸せをもたらす「善の神」の勝利を願っていました。そこで、人々は、世の中が善の方向へ導かれるように、「悪の神」が負けるための儀式を、密かに行っていました。
その儀式では、不思議な力(パワー)が宿ると信じられていた石をお守りとして身につけ、「善の神」の勝利を願い、「悪の神」を振り払う意味で、ローソクの炎を一瞬のうちに吹き消すという事が行われていました。この儀式がのちに、現在の誕生日を祝う習慣(ケーキの上に立てたローソクの炎を吹き消す)につながり、お守りとして身につけた石が「誕生石」となっていったそうです。
誕生石の成立
12ヶ月ごとに定められた「誕生石」として認識されるきっかけとなった事象は、新約聖書の「黙示録」で描かせた週末後の世界にあります。世界が終末を迎えたのちに、神の都が生まれ、その中心に12の石を土台として神の聖殿が築かれるというお話です。
この12の土台石こそが、誕生石で12ヶ月ごとに定められたというわけです。のちに、各国ごとで宝石の産出状況や民族の好みなどお国柄にあった「誕生石」に変わっていきましたので、国ごとに比較すると「誕生石」は若干異なるものとなっています。