古代から人は神を信じ、自然に宿る脅威の力を崇拝し、天を信じて生きてきました。
人は常に変化してゆく心や滅びてしまう肉体、社会のさまを愚かだとし、普遍的で変化しないものを信じることで、生きることに救いの光を求めてきました。
苦しいと感じたり、どんなに頑張ってもどうすることもできず、人力では叶わない運命的な力を、無意識に求めるものです。
運命の力や幸運は人が願うとおりに、また考えるとおりにその人の人生を良い方向へ導いてくれるわけではありません。
人間の考えは所詮人間の考えうる範疇でしかない事柄です。
そこに人と天の違いがあるのですから、同じであるはずがありません。
ところが「自分」という人間の持つ力や考えに限界を感じ、己の可能性をどんなに期待したとしても最終的には人間としての限界にぶち当たることを悟り、自らのハンドルを天に預けたときから、天は天の考えるやり方でその人の人生の舵を握って運命的な方向へと転換し始めるのです。
そこで、マヤ暦の「ナイトロード」という不思議なサインに注目します。
生年月日に持つ自分のデイサインがあることは、マヤ暦では一般的に知られていますが、もう1つ私たちの生年月日には「夜の守護者(ナイトロード)」と呼ばれる神や女神がついています。
「ナイトロード」がどのようにデイサインやわたしたちの運命に関わっているのか、ナイトロードは夜を司りながらどのような意味を与えてくれるのか。
9つのナイトロードは1日のうちの「夜」を司って繰り返し時のサイクルを交代して見守ります。
その夜の神々は、暗闇に隠されたそのひと自身を明らかにするものでした。
この古代の神々、また女神は、元型タイプとしてあなたの意志の後ろにある深い精神の力を象徴しているとわかったとき、それがわたしたちの「無意識」に大きく影響していることをはっきりと知る手掛かりであることがわかりました。
ナイトロードには、人生に直接関与する運命でなくその人の魂、または霊的使命のようなもの、本人の意志とは無関係にその人が世に生まれたことによる魂の役割=天命といえるものに関与する運命を支える「鍵」が隠されています。
マヤの宇宙は3つの世界から成っていて、目に見える地上の世界(人間が住む世界)と、見えない天界と地下世界(シバルバー)です。
天界は13層に分かれていて、13の神がいて、地下世界は9層に分かれていて、9の神々がいる。
私たちの住む地上世界は7層に分かれていて、ここにもそれぞれに7人の神がいる。と考えられていました。7福神とも繋がる考えです。
この冥界の9神は、天界の13の神々と戦い敗北してしまったので、夜を見守るため地下世界にいったそうです。
シバルバーへの道は、天の川の中に見える帯状の暗い部分だと考えられていて、夜になると入り口が姿を見せる、と考えられています。
この天の川の暗い部分がオリオン座と関係のあることは、「古代マヤ文明の暗号」の著者であるエイドリアン・ギルバートも多くの紙面を割いて語っています。
他の誰もが知らない、また理解することのないあなたの人格の一部。
無意識に潜んでいる元型を支え、それをあなたの意識へと伝えようとしている夜の守護者。
ナイトロードと一緒に運命を読み解く解読法を新たに占いに取り入れれば、マヤ暦の占術をさらに理解していくことができるでしょう。
マヤ占いをぜひお試しください。