古代国家における重要な事業が農耕に絡んだ治水事業でした。
メソポタミアが含まれる世界の4大文明はもちろんですが、およそあらゆる国家・文明で治水に頭を痛めない支配者はいなかったでしょう。洪水・旱魃・台風などなど様々な自然災害によって、農作物や生活に与える打撃の大きさは文明の大小関らずありました。
4大文明に限定してみた場合でも、エジプトはナイル川の定期的氾濫をより正確に把握するために太陰暦が生まれました。そこに独自の測量技術が加えられて、担当神官によって精度の高い予見を提出されることになりました。
インドや中国における創世神話にしばしば現われる邪龍なども、治水に関る古代の国家事業の痕跡であると解釈されています。
正確な羅針盤などが存在しなかった古代の航海術には、北極星が指針として観測されており、一転、中南米でも確度の高い天文観測が行われていたことが確認されています。
世界中至るところで「占星」が行われ、未来を予知しようと星に目を凝らした事実は数多くあるのです。