「ポポル・ヴフ」というマヤ神話にあるように、世界にはただ「無」の空間しかありませんでした。
その時、天にテペウが、海にはククマッツが現れました。
二人はその中心で出会い、やがて愛し合い結ばれました。
そして世界を創造するという仕事に取り組みはじめました。
これが「キャクルハ・フン・ラカン」(一本足の光)といい、北から南へ向かって走っている光です。
これが「十字架の縦の腕」となります。
また世界創造に太陽は欠かせないものでした。
これを「ルッシュ・キャクルハ」(輝く光)といいます。
東から西へと向かっている光で、これが「十字架の横の腕」です。
これで「最初の十字架」が出来上がりました。
しかしこれで二次元の世界が保証されたことにはなっても、完成ではありません。
我々の世界が存在するためには、もう一つの次元の光が必要でした。
そしてやがて別の光が現れます。それは「チップ・キャクルハ」(小さな光)呼ばれるものです。
これは天頂から中心を通って天底に向かって走る光です。この光は光であると同時に「雨」をも意味するものでした。
これで三次元の世界が確保され、この3つの光が合わさり、世界創造が完成されました。
精神と物質の結合と太陽の出現、そして雨の存在が合わさっている場所が十字架の中心です。
そこは「ウクーシュ・カハ(天の心)」と「ウクーシュ・ウレフ(地の心)」という陰陽の統合なのです。
大いなる力に広がりと奥行きがあらわれた瞬間です。
マヤ暦占いで人の生命樹を見るとき、この中心を見ることもそして3本目の光が出現しているかどうかを見ることも大切です。
「チップ・キャクルハ(小さな光)」は、守護天使の光に似ています。
ナーカルデイサインにさらなる意味を与えてくれます。
マヤ占いの神秘を是非体験してみてください。
あなた自身の運命を知るきっかけとなります。