あなたの内面には「ナイフの神の気質」が存在しています。
「ナイフ」とは、生贄の儀式に使う黒曜石の刀。
火山が噴火し、噴き出た花崗岩のマグマが急速に冷えると、ガラス質の黒色の岩石ができます。
それが黒曜石で、硬い反面、割れやすい石です。
その割れた石片の縁が鋭いため、刃物や狩猟に使われ、大きな石は磨いて細工を施し儀式用の鏡に、小さな石片は火を起こすための火打ち石にもされていました。
ところが、マヤではこの「エツナブ」を不吉な日とし、この日に子供が生まれると運命を変えてもらうよう大地の神に祈りました。
この日生まれの人は、自分から攻撃的に人生を切り開かない限り、生贄にされる運命に見舞われると考えられていたようです。
あなたは黒曜石のように、磨かないと光らないタイプ。
黒曜石が細工に手間かかるように、もって生まれた素質には確かなものがあるのに、その才能を成長させるのに時間がかかる人です。
硬い黒曜石のように、あなたも柔軟さに欠けるところがあり、どんなことでも適応するのに時間を要します。
そして、黒曜石の黒は内省の色。
あなたは適応力に欠ける自分に悩み、自分の能力に疑問を抱き、だんだん物事に対して防衛的に対処しがちです。
しかし、適応力に欠けるというのは、卑下すべきことでしょうか。
大きな船が進路変更に時間を要するように、大物になる素質があるということです。
黒曜石は硬いが割れやすい石。
無理するとあなたの素晴らしい素質は砕け散ってしまいます。